5月14~16日、滋賀県南部の草津市・守山市・栗東市・野洲市の4市にまたがる湖南広域消防局にて、消防職員の皆さまを対象とした防災研修「外見だけでは分からない障害×防災セミナー」に講師として登壇しました。
本研修は、発達障害など外見からは分かりにくい特性を持つ子どもや大人が、災害時に直面しやすい困難について理解を深めていただくことを目的とし、消防局全職員約400名を対象に開催されました。
災害時、「助けて」と言いたくても声が出ない、状況が理解できずにその場から動けない――
そんな“見えにくい困りごと”が、発達障害をはじめとする特性を持つ方々にあるということを、
現場の最前線に立つ消防職員の皆さんに知っていただきたいという思いから、今回の研修が実現しました。
研修では、発達障害の基礎的な理解を共有した上で、実際の災害現場で起こりうる場面ごとの対応について、
消防職員の皆さま同士でディスカッションを行っていただきました。
現場経験に基づいた具体的な視点や提案が多く交わされ、当事者の親としても大変学びの多い時間となりました。
研修を通して、市民の命を守る責任を担う皆さまが真摯な姿勢で耳を傾けてくださったことに、深く感謝申し上げます。
その真剣なまなざしに、何度も胸を打たれ、私自身が勇気づけられました。
研修後には多くの反響もいただき、「誰ひとり取り残さない防災」の実現に向けた、具体的な取り組みの一歩につながりそうです。
湖南広域消防局の皆さま、このような貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。