発達障がい児の子育て経験を活かした、
ユニバーサルなおもちゃ開発プロジェクト
乳幼児玩具メーカー「ピープル株式会社」×一般社団法人チャレンジドLIFE
「発達障がいの目線で、みんなの生きやすさを叶える」をミッションに掲げる一般社団法人チャレンジドLIFE。
現在、乳幼児玩具メーカー「ピープル株式会社」と協働し、発達障がい児の子育て経験を活かした、ユニバーサルなおもちゃを開発するプロジェクトを進めています。
2021年10月2日、チャレンジドLIFE4周年記念トークイベントがオンラインで開催されました。ともにプロジェクトを進めるピープル株式会社のおふたりをゲストに迎え、チャレンジドLIFE代表の畠中直美と開発の裏側を語り合いました。
本レポートでは、トークイベントの様子を3回に分けてお伝えします。
発達障がいの目線で、みんなの生きやすさを叶える

イベント冒頭では、代表の畠中がチャレンジドLIFE設立からの歩みを紹介しました。
畠中:発達障がいのある長男の子育てがきっかけとなって、チャレンジドLIFEを立ち上げました。2017年9月から活動を初めて、今年で4年目になります。今は9歳、5歳、2歳の子育てに奮闘中です。
団体を立ち上げた当初は、子育てに必要な情報を探していました。でも、活動の中で子どもの将来について考えるようになったんです。見た目ではわからない発達障がいと付き合いながら、将来息子は多くの人たちと生きていくことになります。
そのため、支援者や当事者の家族以外の発達障がいを知らない人へ視野を広げ、活動していく必要性を感じました。そして、2021年3月には、発達障がいへの認知や理解について、当事者やその家族以外の方も対象に含めた全国調査を行ったんです。1304人から回答があり、発達障がいの困りごとを減らす対処は、多くの人の困りごとも減らすことにつながるのではないか、ということが見えてきたんです。
「発達障がいの目線で、みんなの生きやすさを叶える」ことをミッションに、これからも未来につながる活動をしていきたいです。
生まれたおもちゃのアイデアは400以上

チャレンジドLIFEの歩みについて紹介した後は、和気あいあいとした雰囲気の中、おもちゃ開発についてゲストのおふたりと話し合いました。
畠中:ピープルさんとのおもちゃ開発では、最初に子育て中困ったことや、できたらよかったことなどを、どんどん挙げていったんです。なんと、400以上ものアイデアが出てきたんですね。
それらをプロの目線で見ていただいて、意見を交わしながら、具体的な商品作りを進めてきました。
(第2回へ続く)