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子ども&おもちゃのスペシャリスト!ピープルの社員さんたち
畠中:いよいよゲストのお二人の登場です!対談の前に、簡単な自己紹介をお願いできますか。
真下:ピープル株式会社の「ましもん」こと、真下です。新事業開発部・育児部門で働いています。ピープルでは長年、商品企画の仕事をしてきました。プライベートでは、中学3年生から年長さんまでの4人の子どもを子育て中です。今日はよろしくお願いします。
浜田:商品企画部・知育担当の「浜ちゃん」こと、浜田です。ピープルでは、0歳から3歳頃までの知育玩具やベビー玩具の商品企画を担当しています。商品開発の中で、ママやパパのモニターさんと商品についておしゃべりするのが大好きです。今日は楽しみにしていました!
おもちゃ開発のミッションは「違いから新しい価値を生む」
畠中:ピープルさんはどんなことを大切にして、おもちゃ開発をなさっていますか。
真下:ピープルのミッションは、「子育て生活を研究し、新しい『ためになる』をつくる」です。また、「一番身近で『私たち(=子育て生活者)のことを本当にわかってくれている』商品・サービスを最前線で世の中に提供し続ける」が私たちのビジョンになっています。
子どもの観察はもちろんのこと、子育て生活者の声をよく聞くことが商品開発の軸になっているんですね。私自身ピープルで働く中で、これまで2,000名以上のママやパパから、子育ての話を聞かせてもらいました。
畠中:今回のプロジェクトでも、発達障がいのあるお子さんを育てているママやパパから、たくさん話を聞かせてもらいましたよね。プロジェクトが始まった当初に感じられていたことはありますか。
真下:直美さんから子育て中に悩んできた話を聞いて、「これまでのモニターさんから聞いた話とは違う」と感じたんですね。私自身も体験していない話を聞く中で、その経験は価値だなと思いました。今まで知らなかった子育てと出会ったことで、「今まで
ピープルでできなかった発想が生まれそう!」「新しいイノベーションが生まれそう!」とワクワクしたのを覚えています。
それが直美さんとの出会いで、そこからコラボレーションがスタートしたんですよね。私たちは「違いから新しい価値を生む」ことをこのプロジェクトのミッションにしています。違いから生まれる価値は、絶対あると思うんですよね。このおもちゃ開発は、ユニバーサルなアイデアになるはずと信じています。
畠中:私たちの子育て経験に、価値を感じてもらえているのが嬉しいです。まだまだ「発達障がいという言葉は知っているけれど良くわからない。知る機会もあまりない。」という現状の中で、ピープルさんは「発達障がいのことを教えてほしい」と、真正面から深く関わってくださっていますよね。
発達障がい児の子育て経験をヒアリング
畠中:浜ちゃんの感じたことも教えてもらいたいです。ママやパパだけではなく、専門家の方々にもお話を聞かせてもらいましたね。ヒアリングの中で気づいたことはありますか。
浜田:0歳の発達に寄り添った商品をこれまで開発してきたので、ピープルの商品には細やかな発達に合わせたおもちゃが十分揃っていると感じていました。でも、ママやパパを含め、特別支援学校の先生にもお話を伺う中で、「スモールステップ」という言葉を聞いたんです。それで、さらに細やかな発達があるんだと感じました。
ピープルがママやパパと一緒に、お子さんの小さい変化を思いっきり喜ぶことができたらなって。子育て生活を楽しくするために、メーカーとしてできることがあるんじゃなかと思いましたね。
畠中:ましもんが、ヒアリングを通して感じたことを教えていただけますか。
真下:ママやパパには、どんな思いでこれまで子育てをされてきたかを伺ってきました。その中で、発達障がいのあるお子さんを育てているママやパパは、一つひとつの細かい発達を丁寧に感じとられているという印象を受けて。そのことに心が動かされたんですよね。
悩みもあるけれど、細やかな発達に長く向き合っている分、一つひとつの成長への感激もすごく大きいんだろうなと感じました。子育ての経験値がすごく高いんだろうなって。今回のプロジェクトで、私自身も商品開発者としての視野を広げられていて、この出会いに感謝しています。
畠中:「うまくいかないな」と子育て中悩むことも多いので、ピープルさんからはそう見えているんだと知れて、勇気や元気をもらいました。
(第3回へ続く)